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 秋といえば…検証?

 夏になると毎年、あちこちから拾い集めた不可思議な話を書いているが、今年の夏はあまり面白い話題がなかった。そうこうしているうちに、今はもう9月。だがここに来て、Youtubeでちょっと面白い動画を見つけた。

 ここ数年「暗夜」というホラーイベント団体が、曰く付きの事故物件を購入あるいは借入し、ホラー体験希望者を宿泊させて収入を得るという商売(?)をしているらしい。それらの物件は心霊系TV番組でも取り上げられ、その筋では結構有名だ。「曰く」に関しては、女子高校生が自殺したとか、監禁殺人があったとか、女性の霊が窓からのぞくとか、とにかくおどろおどろしいものばかり。でも今どきの話だから、ネット上には当然「あれはヤラセだ」なんていう否定的なコメントも上がってくるわけで。

 そこで今回見つけたYoutubeチャンネルの話なんだけど、これは「インチキバスターズ」というグループが配信しているチャンネルで、実際に心霊スポット等に行って、うわさや曰くの真偽を検証する動画などをUPしている。彼らは初回から暗夜の所有する物件に目をつけ、監禁や殺人があったという一軒家を検証すべく現地調査を敢行。近隣住人に聞き込み調査を行った。すると興味深いことに、「俺はここで育ったけど、(殺人なんて)そんな話聞いたことがない」という答えが返ってきた。中には「(前に住んでた人は知り合いだけど)事件なんか何もなかったぞ」「(TVで言ってた)血の塊だとか、そんなの嘘っぱちだよ」などと言う人たちもいる。あらあら。

 勿論地域住民の方々にはモザイクがかけられているので、こちらもヤラセの可能性が無いわけではないが、もっとも有名な物件の一つである「I県のS邸」について語っていた地域住人たちは、その訛りから察するに本物だろう。というのも、S邸は僕の自宅から車で2時間ほどの山の中にあり、そのあたりの老人だったらこうしゃべるであろうというような、僕もよく知っているI県北部独特の訛りだったからね。あれを真似できる人なんて、そうはいないだろう。

 聞くところによると、この動画の配信後、暗夜側は当然のように抗議。いろいろと理由をつけて、「動画を削除しろ、と迫ったそうだ。なんでも「訴える」とまで言ったとか。一方インチキバスターズ側は、「法廷でお会いできるなんて夢のようだ!」と喜んで見せる。こちらもなかなかに癖の強いキャラのようで、両者の争いが今後、どのように発展していくかが楽しみだ。何せ、ネット民のなかには「実際に一泊した。怪現象が起きたから、間違いなく本物だ!」なんて言う暗夜派の人も相当数いるし、そうかと思えば、別の曰くつき物件(こちらはT県)の隣に住んでいる人(インチキバスターズ派?)からは「うちの防犯カメラに、客が入ったあと建物の壁に物を投げて音を立てる(つまり怪奇現象を演出する)スタッフの姿が写っていた」なんていう話まで出てくる。この人はその物件の大家さんと知り合いで、「(ネットで紹介された)血痕なんかなかったはずだ、と言ってましたよ」とも話していた。もしそれが本当なら、その血痕とやらも後付けの「仕込み」である可能性がある。ちなみにこの隣人が言うには「暗夜の主催者が敷地内に無断で車を止めていたので警察を呼んだ」こともあるそうで、この問題は単に暗夜とインチキバスターズだけの問題ではなくなりつつあるようだ。

 勿論Youtubeの動画を見ただけなので何とも言えないが、仮にインチキバスターズの言い分が正しければ、この事案は詐欺罪が成立するかもしれんなあ。だって料金を取ってるわけだし。この件が裁判になったら、暗夜側は「心霊現象が現実に起きている」なんてことを法廷で主張するんだろうか。もしそうなれば前代未聞だ。いろいろと興味津々だな。えっ、ところでお前はどっち派かって?僕は「楽しめればどっちでもいい」派。一番たちが悪い?まあ、そうですね。よく言われます。

作成者: 835776t4

こんにちは。好事家の中年(?)男性です。「文化人」と言われるようになりたいなあ。

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