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 ワクチン接種!

 先日コロナウイルスワクチンの1回目を接種してきた。通常からすると1ヶ月以上の遅れだ。なぜそんなことになったかというと、僕がファイザー社製のワクチンを嫌ったことがその主な理由だ。

 そもそも僕はワクチン接種反対論者ではないが、ワクチン接種後によくわからない理由によって500人以上の死者・急死者が出ているという事実は、そう簡単に目をつぶれるものではない。しかもコロナワクチンの接種と死亡例の因果関係は不明。かといって、新型コロナも怖いッちゃ怖い。そこで折衷案として、ファイザー社製よりは死亡者の報告が遥かに少ないモデルナ社製のワクチンを使用している接種会場を選んだ。ところがモデルナ社製のワクチンはご存じのように8月から供給が滞り、接種の予約開始が遅れた、というわけだ。

 ニュース等でも「因果関係は不明」という表現が何度も使われ、もう半年以上になる。そう。いまだに「因果関係は不明」。これはいささか無責任ではあるまいか。「打て打て、世のために打て。死ぬかもしれないけど確率は低いから。因果関係?それはまだよくわからないんだけどね」つまりそういうことでしょう?これじゃ亡くなった人やその家族はたまんないよね。この500超という数字は、当事者にとってはただの数字じゃないわけだから。

 国や自治体はワクチン接種を積極的に薦めているけど、「たまに死ぬ人がいます」とは絶対に言わない。しかも因果関係が明らかになっていないということは、逆に言えば「ワクチンが死因とは言えない」という逃げを打てるわけだ。このへんが何とも納得がいかない。因果関係をさっさと解明してくれれば、僕のような、あるいは僕より神経質な人でも安心してワクチン接種を考えることができるんだけどなあ。

 ところで、1回目の接種を終えて気付いたことがある。副反応の一つとされる「接種部位の痛み」というやつなのだが、これって妙に懐かしい感覚だ。僕ぐらいの年齢の人だと、子ども時代に風邪をひいたりすると、病院で必ず注射をされたものだ。この注射はワクチン接種と同様に筋肉注射で、打った後もしばらくは痛みが残った。あれに似ているのだ。今では風邪などで筋肉注射をされることは少なく、その代わりに内服薬が山のように処方される。インフルエンザのワクチンなどをよく打っている人をのぞけば、筋肉注射の痛みを経験したことのある人はほとんどいない。だから今回はコロナワクチン接種の副反応の一つとされているのだろう。僕からすれば「なーんだ、これか」という感じ。そういえば、20年以上前にお世話になっていたK医院、ここの大(おお)先生は初老の医師で、僕が風邪をひいたりしてK医院を訪れると必ず尻に筋肉注射をされた。そんなの古い映画でしか見たことがなかったので、初めての時はびっくりした。だってこれ、平成の話ですぜ。1~2日、堅い椅子に座れなかったのを思い出す。大先生、元気かな。今ではかなり高齢のはずだけど。白髪にもみあげの、レックス・ハリソン※みたいなダンディーな人だったっけ。閑話休題。 

 幸いにも1回目接種の副反応は接種部位の痛みだけで済みそうだ。それにしてもコロナワクチンの接種で長いこと忘れていた昔の記憶がよみがえるなんて、思いもしなかった。   ・・・待てよ。これって、一種の副反応か?

※レックス・ハリソン(1908~1990) イギリスの俳優。ミュージカル「マイ・フェア・レディ」のヒギンズ教授、と言ったら、わかる人はわかる?