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 冬の庭仕事 2026

 昨年末から2月にかけて、庭木の伸び過ぎた枝を切った。うちの庭は雑木が多いので、その年の枝がすぐ伸びる。加えてほったらかしの時期が長かったので、そのうちの数本は幹の直径が25~35㎝ぐらい、樹高も5mぐらい(もともとは7~8m)あるので、枝払いには結構手間がかかる。大型のアルミ製脚立と、電動レシプロソー(全長約3m)を併用してぎりぎりだ。

 切り落とすのは小枝、と言っても、切り口の径が5㎝以上あるものもあるので、ゴミ捨ての規格に合わせて切り刻むのも大変だ。ゴミとして捨てられない太さのものは薪の長さに切って乾燥させ、年末の餅つきでかまどに使っている。まるで昭和初期の武蔵野に暮らす農民のようだ。さすがに落ち葉でたい肥を作ったりはしないけれど。

 昨年この作業中にメスのジョウビタキと仲良しになったことは以前の記事で書いた。今年も来るかな、と期待していたが、残念ながらそれらしい姿は見ていない。そのかわりと言っては何だが、今年はオスのジョウビタキがやってきて、作業している僕を不思議そうに眺めている。さらに今年は新顔のメジロもつがいでやってきた。ジョウビタキもメジロもあまり人間を警戒しないので、作業していると頻繁に視界に入って来てちょっと楽しい。特にジョウビタキは、気づくと1mぐらいのところにいたりするので、人間のほうが驚かされる。

 他にもスズメはもちろんシジュウカラやモズ、ヒヨドリにツグミも来る。はるか上空ではカラスとトンビが空中戦をやっている。こうしてみると、我が家の庭は冬だというのにことのほかにぎやかだ。作業中でも、思わず手を止めて眺めてしまう。

 僕はメジロを間近に見るのは初めてで、その生態については詳しくないが、うちの庭木のなかでは特に楓の木がお気に入りのようだ。止まっている枝の下を歩いても逃げようともしない。よく見ると楓の枝や幹ににじみ出た樹液を嘴でこそげとっている。調べてみたところ、冬場はツバキなどの花の蜜を好んで食べるそうだから、まあ、樹液を食べても不思議ではないかな。それにカナダでは楓の樹液はメイプルシロップの原料だから、日本の楓の樹液も、もしかしたら美味しいのかも。

 そう思ってこちらも調べてみたら、確かに日本の楓からもメイプルシロップは作れるそうで、ただ糖分が低く割高なので、地域の限定販売品が多く、流通量はごくわずかだという。

 ジョウビタキは渡り鳥なので、3月末には姿が見られなくなる。つまり今回の出会いももうすぐ終わるということだ。庭仕事は予定の1割ほどが残っている。渡りの時期が来るまで、せいぜい楽しませてもらうとしようか。

 オスのジョウビタキ。いつ見てもお洒落な鳥だ。
 メジロ。雌雄の区別はしにくい。遠目だとよくウグイスと間違われるらしい。
 つがいのメジロが楓の木で食事中。

追記 3月に入ってまた新しい客が…。「シメ」という鳥で、そんな名前、初めて聞いた。見るのも多分初めて。

 シメ。体色というか模様が特徴的。色が淡いから多分メスだろう。尾羽は短く、先が白い。
 単独で行動しているようだ。
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 庭仕事の相棒

 またしても投稿の間が空いてしまったが、実はこの1か月、庭仕事が結構大変だった。というのも、昨年の暮れに剪定した枝が庭の3か所に山のようになっていて、一時はその処分を業者に頼もうかとも思ったんだけど、物価高騰の折ということもあって、自力で出来るところまで、とりあえずやってみることにしたのですよ。

 剪定といっても、枝の半数は2メートル以上あり、なかには直径が5センチ以上のものもある。これらを電動レシプロソー(高枝用のこぎり)と剪定ばさみで長さ20センチほどに切り刻み、燃えるゴミの袋に入れて出すわけだが、その際に落ち葉や笹の葉も集めて一緒に出すので、ゴミ袋の数は…そうだなあ、40袋近くになったかな。それにあまり太い枝は燃えるゴミでは出せないので、選別しなければならないし…まあ大変っちゃ大変なんだけど、自分のペースで進められるので気は楽だ。それにこの時期は天気にも恵まれ、空を眺めることが好きな僕としては、後半の風が強い時期以外は(何しろ花粉の問題が、ね)そこそこ楽しみながら作業できた。しかも2月の中旬ごろからは、思いもよらないもう一つの楽しみができた。

 ある日、切り刻んだ小枝を袋詰めしていると、ふいに背後から聞きなれない奇妙な音が聞こえた。それはカカッという小さな打音で、聞きようによっては人が立てる舌鼓の音のようにも聞こえた。振り向いてみても何もいないようだが、音は続いている。耳を澄ましてその出所を探っていくと…いた!小さな野鳥がフェンスの上にとまっていた。色は淡い茶褐色か、あるいは鶯色?で目立たない。でも鶯にしては時期が早い。誰だこいつ。

 庭にやってくる野鳥はあらかた同定してあるが、こいつは新顔だなあ…そんなことを考えていると、その鳥は3メートルぐらいまで近づいてきて、地面の何かをついばみ始めた。近くで見ると翼に白い斑紋があり、尾羽には鮮やかなオレンジ色がさしていた。明らかに鶯とは違う。それにしてもこいつ、人に対して警戒心がないのか?

 後で調べてみたところ、それはジョウビタキのメスらしかった。オスは派手なのですぐにわかるのだが、もしかしたらこれまでにも庭に来ているのに、地味なので気づかなかったのかもしれない。以来毎日のようにやってきては、作業する僕の周りを飛び跳ねながら餌をついばんでいる。なるほど、ジョウビタキならあまり人を警戒しないのも道理だ。だがそれにしても近づきすぎだよな。何しろ一番近いときは50センチぐらいのところまでやってきていたから。僕のことは作業用のアルファMA-1(米空軍用ジャケット)の色で覚えているのか、暖かい日に黒のタートルで作業しているとあまり近寄ってこない。

 作業がひと段落した今でも、あの打音が耳に入ると庭に出てデッキに座る。時には運動不足解消のために一人で庭を行進したりもする。するとお嬢は(ジョウビタキのメスだからおジョウ)どこからともなく姿を現し、餌をついばんでは近づいてきて、しばらく僕を不思議そうに眺め、また餌をついばみに戻っていく。どうやら運動不足解消のために庭を歩き回る人間の都合が理解できないらしい(そりゃそうだろう)。

 ジョウビタキは渡り鳥だから、そのうち北へ帰ってしまうだろうけど、今しばらくは親交を深めることができそうだ。4~5年は生きるそうだから、来年もまた来いよ、なんて思ったりするのだが、果たしてこの庭を覚えているだろうか。

お嬢。この時の距離は2メートルぐらいかな。