栄養ドリンク
リポビタンDが好きだ。別に疲れているわけじゃなくて、味が好き。時々無性に飲みたくなる。買うときはいつも2本買う。それで何となく安心する。
チオビタドリンク、ユンケル黄帝液、リゲイン(ラインナップが古いな)・・・リゲインのCMでは「24時間戦えますか」と歌い、1989年の流行語にもなった。今では一体どれだけの栄養ドリンクがあるのだろう。効能についても、ピンからキリまである。たとえばオロナミンCなんて、扱いは清涼飲料水だもんね。でも、だからこそ、販売店を選ばず、あれだけ有名になれたんだってさ。以前CMキャラクターだった大村崑氏も、91歳にしていまだにお元気で活躍している。もしかしたら長期の服用によってものすごい効果を発揮するのかも知れない・・・?
僕が以前聞いた話では、本当にすごい栄養ドリンクはコンビニ等で扱うことができず、しかもかなり高価だという(1本2,000円前後)。そこへ行くとリポビタンDの価格は1本135円ぐらい。そのキャッチフレーズは、ご存じのように「ファイトー!いっぱあーつ!」。そうか、1発勝負なわけね。でもそれでいいじゃんか。美味しいし、そもそも僕は24時間も戦いたくないぞ。
風邪薬。よく聞くのは「風の諸症状によく効きます」というフレーズ。ウンウン、「風邪」には効かないんだよね。でも症状が治まるから仕事はできるわけだ。考えてみると、風邪をひいたときに病院で処方される抗生物質や抗菌剤の類いは、市販されているのを見たことがないなあ。あっても塗り薬ぐらいだよね。調べてみたら、抗生物質は副作用などがあって扱いが難しいから、市販はできないんだそうだ。一方で、解熱剤や咳止めなど、文字通り「症状の緩和」のための医薬品は市販できる。簡単に言うと、それらをまとめたものが総合感冒薬、いわゆる「風邪薬」というやつなんだね。しかし、そこまでして仕事しなきゃならんかねえ。そういう意味では、昔流れていた「○○(名前忘れた。ルルだったかも)飲んで早めに寝ちゃいましょう」というCMが、一番理にかなった内容だったような気がする。つまり不快な症状を緩和して、ぐっすり眠って風邪に負けないだけの体力を回復しましょう、ということだろう。
これも名前は憶えていないが、最近の栄養ドリンクか何かのCMで、「頭も身体も回らない」という人がそれを飲んで、急にさわやかな表情になり、同僚に対して「何か手伝おうか?」なんて言っているのを見た。こんなに効く薬って、大丈夫なのかなあ。身体の疲れはそのままなんだから、かえって身体に負担を掛けているような気がして仕方がない。人の手伝いなんかしてないで、早く帰ればいいのに。
やっぱり栄養ドリンクは、美味しいので飲んだら、ついでにちょっと元気も出たかな?ぐらいがちょうどいいのかも知れない。でも、じゃあ本当に疲れがたまったらどうする?僕に言わせれば答えは簡単。休めよ。