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 野鳥観察

 以前書いたように、最近暇を見ては庭に出て、野鳥を眺めている。冬の間常連だったお嬢(ジョウビタキのメス)は、遠くからウグイスの声が聞こえ始めたころ、その姿を見なくなった。おそらく渡りの時期が来たんだろう。ちょっと寂しい気もするが、こればっかりは致し方のないことだ。

 ところでつい先だって、珍しい鳥が来ていた。キツツキのように嘴で盛んに樹皮をつついている。背中には波打つ縞模様があり、頭の羽毛が少し立っていた。以前にも見たことがあるが、ごくたまにしか見かけない鳥だ。おそらく年に1~2回程度だろう。もちろん気づかないうちに庭を訪れているということはあり得るけれど。

 カメラを持ち出して写真を撮り、調べてみたところ、これはキツツキの一種であるコゲラという鳥らしい。これまたうちの庭の常連であるシジュウカラと混群(異種で作る群れ)をなしていた。その群れのなかでコゲラは2羽だけ。おそらくつがいだろう。どちらかが死ぬまで添い遂げることが多いという。

 僕の家は森が点在する田園地帯にあり、そのせいか野生動物が多い。さすがに熊やイノシシはいないが、タヌキやイタチは良く見かける。野兎も一度見たことがある。最近では狐もいるらしく、昨年の末、今まで聞いたことのない恐ろし気な鳴き声で、明け方に起こされたことが何度かあった。娘は運転中に近くの農道で実物を目撃したそうで、それは「一見細身の犬のようだが尻尾が太く、普通の犬に比べて耳が大きく鼻先が尖っていた」という。この地域に野犬はいないから、ほぼ間違いないだろう。ただし地域猫がいるので、定住するには問題が多いかもしれない。

 そんな地域だから、庭に来る野鳥の種類も多い。ごくまれにだが、トンビやキジが庭に入ってくることもあるぐらいだ。これまではただ漠然と眺めているだけだったが、せっかくだから今年は少し「観察」してみようかな、なんてことを最近考え始めている。まあ僕のことだから、長続きはしないかもしれんけどね。

これ、コゲラだよな。
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 トンビっていいな

 僕の家は水田地帯のなかにある。前にどこかで書いたが、近くには神社もある。神社と言っても、誰も常駐していない小さな神社で、鎮守の森といった佇まいだ。この神社の境内にはたくさんの杉の木があって、そのうちの一本のてっぺんに、トンビが毎年巣をかける。そんなわけで家の周辺上空には、いつもトンビが数羽舞っている。これが何とも良い雰囲気だ。僕の住んでいる○○市には白鳥が飛来する池があるので、夜更けや明け方に渡りを目にすることもよくあるが、あれとはまったく違う。こうした渡り鳥は編隊を組んで飛ぶが、その姿は何だか悲壮にも見える。編隊を組むのは脱落者を出さずに長距離を飛ぶための知恵なのだろうが、実際には脱落するものも出ると聞く。なぜか悲しい逸話も多い。それに比べてトンビの飛ぶ姿は何とも楽しげだ。目的など無いように見える。だがそこは人間の厚かましさ、本人たちに言わせれば「馬鹿言ってんじゃないよ」なのかも知れない。

 娘たちがまだ小さかった頃、ノラ猫のために骨付き肉の食べかすを庭に置いておいたら、トンビが舞い降りてそれをつついていたことがある。上の娘が「庭になんかすごいのがいる」と言って呼ぶので行ってみると、ガラス越しとはいえ、3メートルほどの距離で肉をついばむトンビの姿を、レースカーテンの隙間から見ることができた。くちばしから尾羽の先まで優に60㎝はあったと思う。ということは、羽を広げれば1,5メートル近くあるということか。とにかく、近くで見るトンビは想像していたより遥かに大きかった。「ホントだ。すげえ。」さすがは猛禽類、その迫力に思わず見とれてしまった。

 ここまで書いて窓の外に目をやったら、おお、今日も飛んでるぞ。トンビって、結構な強風の中でも飛ぶんだよな。しかも羽ばたくこともなく、上手に気流に乗って浮遊するかのように。その姿は、時に達人の揚げる凧のようにすら見える。人をして「自由で良いなあ」と思わせずにはおかない。例えそれが思い込みであったとしても、見ていてすがすがしい。

 思うに、トンビがいる地域に住むと、そうでない人に比べてほんのちょっと幸せだったりするかもしれない。

去年の夏、薄曇りの日に近場の電柱にとまっているのを、二階の窓から撮影。