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 アルファベットの学習か(今日はもう書いちゃうぞ!)

 今回のオリンピックは凄いねえ。まずS氏のシンボルマーク盗作疑惑(採用は撤回)から始まって、組織委員会トップのM氏が女性蔑視問題で辞任。続いて開閉会式の演出統括、S’氏が女性侮蔑問題で辞任。同じく開閉会式の音楽担当者、O氏が過去の障害者等へのいじめ・虐待問題で辞任。さらに関連行事に参加予定の絵本作家、N氏が出演を謎の辞退。とどめは開会式前日の演出担当トップ、K氏の解任。こちらはお笑い芸人時代にナチのホロコースト(ユダヤ人虐殺)をお笑いのネタにしたことがあったからで、波紋は世界中に広がった。よくもまあ、これだけポンコツを集めたもんだと驚嘆してしまう。

 過去に馬鹿をやったことは僕も、おそらく貴方もあるだろう。僕はただの小市民だから、今更誰も問題にはしないだろうけど、それなりの地位や役職にある人物だと、話はそう簡単にはいかない。まさに「ノブレス・オブリージュ(位高ければ徳高きを要す)」。だとすると、任命する側にもそれ相当の責任が生じるだろう。もちろん本人たちも、特にO氏などは「ぼくはこういう過去があるのでふさわしくありません」という対応もできたはずなんだけど、そんな過去のことは忘れてしまっていたのかも知れない。あるいは軽く考えていたのか。それはそれで問題だけど。

 自分の置かれた立場で言っていいことと悪いことの区別がつかない、こういうのを認識不足というのだろう、多分。だが例えばK氏の場合、確かに言動には問題があったかもしれないが、本人が人種差別主義者というわけではなく、過去のことでもあり、誤解を恐れずに言うなら、もとは一般人の「失言」というレベルのものだろう。問題を大きくしているのは、もしかすると告発する側の人間かも知れない。さらにこういう「ふさわしくないかもしれない」人たちを話題性や忖度でそういった地位に就けてしまう、これもまた認識不足。問題だと思う。おまけに一度外されたM氏なんて、今になって組織委員会の名誉職に就けようなんて話もあって、各方面から総スカンを食らった。まったく想像力に欠けるというか、こんなのが今の日本なのだろうか。そう思うとがっかりだが、一番がっかりしているのは多分あのSさんだろう。嫌いなタイプではあるが、同情を禁じ得ない。さらに気になったのが、あるアスリートのコメント。「相手の心を折りにいくつもりで」ってなに?細かいことかも知れないけど、これはスポーツマンのコメントじゃないと思うんだけど。さらにネットでは結果を出せなかった選手に対する中傷が後を絶たないとか。みんなして、そんなに他人の心を折りたいのか?まさかこの雰囲気、最近のジャパニーズ・スタンダードじゃあるまいな。もしそうだとしたら、今後がとっても心配。

 IOCのB氏の言動も大分話題になったが、ごく最近では№2のC氏が開会式の欠席を表明していた2032年(だったかな)の開催地である、クイーンズランドのトップ(女性)に「東京大会の開会式に行け」と圧力をかけたとかで、IOC自体の問題も浮き彫りに。いったい何様なんだ。さらにK氏のホロコースト問題を米ユダヤ系団体に言いつけたのは日本の防衛副大臣、N’氏。もー、訳わからん。「副大臣」が政府を飛び越え、国際的な舞台でスタンドプレーって、いったい何なんだ。ついでに言うなら、開会式も「世界のワンマンショー」みたいでひどい出来。ビートTが怒るのも無理ないよ。だって彼は映画監督だもん。下手な演出には我慢できないでしょう。一つ一つの演目には見るべきものがあったわけだから、これはやはり統括する側の責任だよ。おまけに日本選手団の入場時のスマホ禁止って、気の利かない高校の校則か?ほかにもっと、やることあるでしょうが。開会式以来、関係者のコロナ感染は増加の一途だし、プレイブックも形骸化。ルールを守らない人続出。そしてそれを規制できない関係者。そうこうするうちに首都東京の感染者は3,000人を越え、すでに呪文も効果無し。呪文って、ほら、あの「安全~安心~」てやつだよ。唱える回数がまだ足りてないんだ、きっと。さらにさらに、コロナウイルスが原因で食事すらままならない国民がたくさんいるのに、まだ食べられる弁当を4,000食分捨てたとか、もー、あげ始めたらきりが無い。いくら何でも、不手際多すぎ。高校の文化祭のほうがまだマシかも。これじゃ頑張っているアスリートたちがあまりにも気の毒だ。前出のSさんも、世界に向かって胸を張るのはもうムリなんじゃない?

※「ノブレス・オブリージュ」フランスの格言のようなもの。文学者、開高 健が愛したことばでもある。